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Minami’s クラブ

*不思議ないたずら電話*

いたずら電話・・・不思議な思い出があります。

それは一人暮らしをしていた20才頃の事。
仕事から帰った私が玄関を入って
最初にチェックする留守電。

ある日を境に、毎晩10件以上メッセージが
録音されるようになりました。

最初のうちは、ただ笑っているだけ。
そのうち「お腹すいた」とか「ば~か」とか
「うんこ~」とか子供の声でふざけているような
メッセージ。

きっと子供たちが何人も集まって、たまたまかけた
電話が私の家につながって、しかもいつも留守電だから
いたずらでメッセージを入れるようになったんだと思いました。

私も小学生の頃はいたずら心で友達と
人の家にかけていたような気がします。
だから「またかけてきたよ~」
くらいにしか思っていませんでした。

毎日、毎日同じような留守電が続いたある日
おびえる声で
「死にたい・・・・」
「殺してやるうーーー」
「ばかやろう!!!」
と過激発言に変わっていきました。

これはちょっと黙ってられないぞーと思っていたら
「私はXX小学校のOOです。お電話ください。」
というような実名入りメッセージになり
とうとう、電話番号まで留守電に残すようになりました。

留守電に残された名前約15名ほど。
私は全てを紙に書き写し、留守電メッセージのテープを
消さないように保管しました。

そしてメッセージに残してある電話番号に思い切って
かけてみました。

私からの電話を不思議そうに聞く母親。
ちょっと把握できないような感じでした。

そこで留守電に残された名前を一人一人読み上げると
ものすごく慌てたように
「それは全てうちの子供のクラスの子の名前だわ!」
とようやく事の重大さをわかってくれました。

次の日数人の親と先生が私の家に訪ねてきました。
証拠テープを渡し、調べてもらうようお願いしました。

母親達は口々にこう言いました。

「Minamiさんのようないい方のところで本当に
よかった。変な男の人の家にかけていたら
誘拐騒ぎとかになっていたかもしれない!!!」

ホントだよね。変質者がたくさんいるこの世の中だから
何がきっかけになるかわからない。こわい、こわい・・・・

数日後先生から電話がありました。
いたずら電話をしていたのは、ある女の子2人。
二人ともクラスでいじめられっ子だったそうです。

最初に名前をあげた女の子がいじめのリーダー格の子で
2人はとてもその子を怨んでいたようです。

たまたまかけた私の家が
いつも留守電メッセージだった為に
おもしろ半分で伝言を残すようになり
そのうちエスカレートして、いじめっ子の
名前や電話番号を残したそうです。

「ばかやろう!」「殺してやるうー」というのは
彼女の悲痛な叫びだったんでしょうね。

いじめられっ子の気持ちがすごくわかる私は
なんとも言えない悲しい気持ちになりました。

その子達がその後どうなったのか私は知りません。
当時10才くらいだった彼女たち。
今はきっと成人しているのでしょう。

どうか幸せになっていますように・・・・

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